はじめに
こんにちは。2025年も残り半分ですか、早いものですね。
何とかブログも3カ月以上経っても続けられています。ブログを1年以上続けられるのはほんの一握りだなんて聞きますが、私は続けられるのでしょうか。
食虫植物たちを良い感じに育て上げるまでは続けてみせます。何年かかるのでしょうね。
前置きが長くなりましたが本日はセファロタスを紹介します。
照度改善して以降、他の植物はバンバン紹介しておりましたが、セファロタスは投稿してませんでした。理由は”そんな変化が無いように思えた”からです。
セファロタスの現状
上記の通り、大きな変化はありませんのでまずは6月の俯瞰した写真と見比べてみましょうか。
6月の様子


7月4日の様子

変化が無いと言ったな、ありゃ嘘だ。と言わんばかりに普通葉は増えてますね。



余談:ミズゴケの色が変わった
セファロタス用のミズゴケだけではないのですが、表面が緑色になってきました。
調べたところ、藻類もしくはミズゴケが日光と水気によって活性化したのが原因のようです。異臭もなく特にデメリットも無いようなので、照度の改善がミズゴケにも現れたとポジティブに捉えておきましょう。

セファロタスの特性を本から学ぶ
前回のセファロタス記事(セファロタスの葉が増えた | 成長観察記録【2025年6月8日】)でも触れましたが、セファロタスの捕虫葉は温度がポイントです。
ただ私があれこれ推測するばかりでは前進しませんので、しっかりと本を読んで情報収集します。

岩波科学ライブラリー『食虫植物 進化の迷宮をゆく』福島健児著
こちらの3章に「フクロユキノシタ(セファロタスの和名)は15度で光合成葉、25度で捕虫葉を作る」とあります。
セファロタスはウツボカズラやサラセニアなどと違って2種類の葉を作るため、葉が出てきてくれても捕虫葉でなければ、どんなに頑張っても袋は付きません。
やはり気温が上がらないと捕虫葉が出来にくいのです。
このような性質を「表現型可塑性」というそうです。緑豆を暗室で育てるともやしになったり、環境によって雌が多くなる魚がいたりと、状況に応じた変化をする性質です。
また引用元を調査したところ、『Nature Ecology and Evolution』というアメリカの学術誌に研究内容が載っていました。Fukushima, K. et al. Genome of the pitcher plant Cephalotus reveals genetic changes associated with carnivory. Nat. Ecol. Evol. 1, 0059 (2017).
室温
では私の部屋はどうなっているのか、ということで室温チェックします。


6月上旬と比べると最高気温が0.5度ほど高くなっているようです。
25度以上をずっとキープしているわけではないので、確定で捕虫葉ができるとは言えないかと思います。急激な変化はさせずに気長に待ってみましょうか。
本日のまとめ
本日はセファロタスの様子について紹介しました。
捕虫葉は増えてませんが、成長点が増えることで普通葉の数も一気に増えました。
また資料から25度をキープすると捕虫葉が確実にできるという情報も得ました。
これから夏本番ですので、捕虫葉が出来てくれることを祈りましょう。
ミズゴケの色が変わったり成長点が増えたりと変化は起きています。照度改善は確実に植物の環境に影響を与えていると思いますので引き続き観察していきます。
本日の投稿は以上となります。ありがとうございました!